甘棠館プロデュース公演2026 出演オーディション

Storyあらすじ

女性でありながら元服し、男として生きてきた高場乱。
住吉村に興志塾を開き、手のつけられない荒くれ者を引きとっては教えていた。

明治十年(1877)西南戦争に呼応した福岡の変が起きる。
首謀者の武部小四郎はかつて高場が教えた若者であった。
政府軍に敗れた武部は自首。その後、斬首される。

武部の死の報が届いた翌日、興志塾の高場乱の元へ、柳町の女つばきがやってくる。
つばきは小四郎と将来の約束を交わした間柄だった。
小四郎の死の要因が高場乱にあると思い、復讐しようとするつばき、
だが居合わせた来島の手により失敗に終わる。

高場乱は「復讐したければ、いつでもするが良い」とつばきを自宅に留める。
数日後、小四郎の犠牲により釈放された頭山ら塾生達が戻ってくる。

女であることを捨て、大きな志のために生きてきた高場乱。
恋に生き、恋の為に死のうとしたつばき。
高場乱はつばきに百年に渡り受け継がれる筑前の先達達の志を語る。

しかし、正反対の生き方を選んだ二人の女性は、容易にわかりあえることはなかった。

そんな時、福岡の変への関与を疑われた高場乱は警察によって拘束される。