甘棠館Show劇場プロデユース2025 企画意図
~演劇を演劇人で創る~
現在『タレント』『モデル』『アイドル』『芸人』等がプロデュース公演に参加し、多くの観客を集め興行的にも成功しています。
『甘棠館Show劇場』でも同じような公演形態で多くの企画が行われていますが、中には内容が希薄な作品も存在しているように思われます。
そこで本公演は、北九州の演劇文化を牽引してきた「飛ぶ劇場」の作・演出『泊篤志』と福岡から全国に向けて作品を発信している「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」の作・演出
『川口大樹』、そして演劇に軸足を置いて活動してきた『40歳以上、又はキャリア15年以上の実力のあるキャスト』を中心に企画された、良質な創作悲喜劇を制作する『演劇人の手によるTHE演劇』です。
この趣旨を広く周知し制作力のある小劇場としてのブランディングを確立したいと考えております。
又、半券を持っていけば『唐人町商店街』の各店舗で様々な優待を受けられる等、地域振興の役割も担う。更には『甘棠館』が制作する『演劇』が全国的にも注目を集めることへの第一歩を目標としております。
『滑落、我ら大八食産登山部』あらすじ
11月、大八食産という会社の社員らで結成された登山部のメンバーが山にやってくる。
健康づくりを目的に40歳以上で構成された面々は息も絶え絶えに頂上に到着。
ところがホッと一息ついたところで天候が急転。突然季節外れの爆弾低気圧が襲来、視界不良になり山小屋から出られなくなる。
雪の装備もなく途方に暮れるメンバーや登山客。寒さや空腹で意識朦朧とした中、メンバーの妄想や過去が去来し、これはもしや死ぬ前に見る走馬灯なのではないか?いやまだ死にたくない!と大混乱。
不惑を過ぎてなお人生に迷い続ける彼らに希望の光は射すのだろうか、果たして無事に下山できるのだろうか、その行く末は人生の終着点なのだろうか。
人生の頂にいるオーバーフォーティーな面々が「これまで」と「これから」を俯瞰する、山岳悲喜劇。